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もう“汚部屋”なんて呼ばせない!家をキレイに保つお掃除の方法を伝授!

毎日のお掃除、きちんとできていますか?

1人あたり、毎日900グラムものゴミを排出していると言われていますので、きちんとゴミの回収日に出し、掃除をしないとお部屋をきれいに保つことは難しいでしょう。

しかし、それは分かっていても掃除や整理整頓は苦手…という方や、毎日忙しすぎて掃除をする時間や気力がない…という理由で、家全体が散らかってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしそれはお部屋掃除の「コツ」を知らないから、という方が大半だと思います。実は掃除にはコツがあり、それを掴めばきれいなお部屋を保つことは意外と簡単です!

そこで今回は、家の掃除の基本中の基本の方法から、きれいな状態をキープしやすくするコツまでを一から解説していきます。
いつもどうしてもお部屋が散らかってしまい困っている方や、一人暮らしを始めて掃除の方法が分からない方などのご参考になれば幸いです。

汚い家に住んでいるとこんなデメリットが

まずは皆さんの掃除へのモチベーションを上げるために、家が汚いまま住み続けるとどのようなデメリットがあるかをお話しましょう。

“汚部屋”“ゴミ屋敷”と呼ばれる状態までいかなくても、雑然とした不衛生な環境で暮らすことにメリットは一つもありません。

健康被害

ホコリが舞うような空間では、ダニやカビも発生しやすくなり喘息やアレルギーを引き起こしてしまう原因になります。
お風呂場などのカビも、吸い込み続けると健康に甚大な影響が出る場合があります。

ダニやホコリなどが溜まった布団やカーペットに触れると、虫刺されでかゆくなったりアレルギー反応で肌が荒れたりと、不快なことだらけです。

また、床にものが積み重なっているとどこに何があるかわからず、うっかり刃物や割れ物を踏んでしまって怪我をしたり、そうした山が崩れて怪我をする危険も。

害虫・害獣の増殖

部屋を不潔な状態にしているとダニが繁殖します。
すると、そのダニを餌にするゴキブリや、食べ残しなども放置していればハエもどこかからやってきて、あっという間に増えてしまいます。

木造の一軒家などの場合は換気をせず放っておくとシロアリの被害に遭うかもしれませんし、ネズミもやってくるかもしれません。これらの害虫・害獣も深刻な伝染病を媒介する可能性がありますし、何より見た目が気持ち悪く、退治するのも大変です。

出費が増える

部屋が散らかっていると、たとえば消耗品や文房具など、使いたいときにどこにあるかわからずまた新品で購入して…を繰り返し、いつの間にかかなりの出費をしていることになります。

さらに物が増えてしまうと、収納が追いつかず広い部屋に引っ越すことになったり、倉庫を借りることになったりと、「物のために家賃を払っている状態」となり、お金がいつになっても貯まりません。

ご近所トラブル

お部屋から物があふれて共有スペースにまで侵出してしまったり、害虫・害獣がご近所にまで及んだり、さらには悪臭の苦情など、汚部屋はご近所トラブルの元です。
周囲に迷惑をかけ続けると退去を余儀なくされたり、漏水などでお隣にまで被害が及んでしまうと修繕費を請求されることもあるのです。

以上がお部屋を汚い状態で住み続けた際に想像されるデメリットです。

どうです?今すぐ掃除したくなってきたでしょう?

掃除の「めんどくさい…」を少しでもなくすコツ

このままではいけない、掃除しなければ!と思っても、いざ積み上がった不用品の山を見ると、どこから手を付けたらいいのか…と意気消沈してしまうこともあるかもしれませんね。

もしくは手当たり次第に片付け始めてみたはいいものの、思うようにいかず挫折してしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか。

掃除を始めるには、まずはハードルを下げる必要があります。

掃除の計画を立てる

いきなり「今日一日で全部片付ける!」と言っても無理なものです。
働いている方などは特に、何曜日の何時からなら掃除に充てられるか、ゴミの収集日はいつかなどを踏まえて掃除計画を立てるべきです。

例えば可燃ゴミの回収日の前には可燃ゴミで捨てられるものを集め、当日スムーズに捨てられるようにすると、大量のゴミ袋と何日も過ごさずに済むでしょう。

一度にたくさんのゴミを出すと回収してもらえないこともあるので、許可を取ったり少しずつ出したりと、やはり計画性が必要です。

まずは捨てられるものを捨ててしまおう

部屋の掃除の習慣をつけるには、「きれいになった!」という成功体験ができることだと思います。
果てしない掃除を端から少しずつしていても、数時間経ってもなかなかきれいになった実感がわかず、それでやめてしまう人も多いのです。

まずは「明らかなゴミ」を捨て、目に見えるゴミを減らし、掃除をしやすくするところから始めましょう。

部屋をきれいにするための正しい掃除の手順とは?

ではいよいよ掃除に取り掛かりたいところですが、これまで家族に任せきりだった方や、そもそも家族も掃除が苦手でずっときれいではない部屋で過ごしていた、という方は正しい掃除の手順がわからないかもしれませんね。

掃除には正しい手順があり、手順に沿って掃除するととても効率的です。

ステップ1.まずは不要な物を処分する

先ほど下準備の際にも少し書きましたが、まずは明らかなゴミを捨て少しでもスペースを作りましょう。

物がごちゃごちゃとある状態では掃除機もかけられませんからね。

ゴミを捨て「掃除スイッチ」が入ってきたら、いるモノ、いらないモノを分けていきます。買ったときは高かったから…いつかまた使うかもしれないから…思い出の品だから…としまってあるもの、最後に触ったのはいつでしょうか?

1年触らなかったものは、今後も触ることはないでしょう。使っていないものに空間や時間を支配されてしまうよりは、潔く処分してしまうのがおすすめです。

ステップ2.まずは上から下へ

掃除の際の鉄則とも言えるのが、まずは「上から下へ」ハタキやブラシをかけ、ホコリを落としていくということです。
床をピカピカに磨き上げてから天井や壁を掃除しては、ホコリが落ちてきて結局床を掃除しなくてははいけなくなってしまいます。

ステップ3.そして奥から手前へ

ゴミは最終的には外へ出しますよね。ゴミ出しを効率よく行うためには、部屋の奥から徐々に玄関に向かって掃除をしていくのがおすすめです。

イメージとしては、ゴミをどんどん部屋の外に向かって掃き出していく感じです。

さらに、上から下へと掃除を行いきれいになった床へはワックスをかけることもあると思いますが、その際も奥から手前へワックスをかけるようにしましょう。逆の方向にかけてしまうと、部屋の隅に自分が追い詰められ、ワックスが乾くまで動けなくなってしまいます。

ステップ4.拭き掃除は下から上!

しつこいほどに「上から下」!と繰り返していますが、例外的に液体洗剤を使う掃除に関しては「下から上」で進めていきます。

窓ガラスなどにスプレー洗剤、液体洗剤を吹き付ける際は、上から拭くと洗剤が下に垂れてしまいますので、下から上に進めていきます。

ステップ5.汚れは軽い→重いの順で!

掃除をまめにできず汚れが蓄積してしまっているため、一気にスッキリきれいにしたいという気持ちは嫌というほどわかりますが、まずは落としやすい軽めの汚れから落としていきましょう。

いきなり汚れ全体を攻めるのではなく、軽い汚れのところからきれいにしていくとスムーズです。

これは雑巾やブラシなどで一気に広範囲をこすってしまうとかえって汚れが広がってしまい、きれいにするどころか掃除がより大変になってしまうこともあるためです。

お部屋の掃除に必要な道具たち

掃除に必要なのは、きれいにしたい場所や汚れの種類に合った「道具」です。

別にプロが使っているような業務用の機材を用意しなくとも、近頃は100円ショップやニトリ、ホームセンターなどで様々なお掃除グッズを揃えることができます。

  • 掃除機…サイクロン式・紙パック式とありそれぞれ長所がありますので、自分に合った方を選びましょう。
  • マイクロファイバークロス…細かなホコリも吸着してくれますし、吸水性が高いため水回り掃除の後に、残った水気を拭き取るのにもおすすめです。
  • ハンディモップ・床用ワイパー…掃除機を取り出すのは腰が重い…という方でも気軽にさっと使えるのでおすすめ。各部屋に置いても良いでしょう。
  • 使い捨ての除菌シート…手元に置いておくと、ちょっとした汚れもその時にさっと拭けます。
  • 洗剤…台所用、お風呂用、など様々な用途が書いてありますが、成分が同じであれば実は場所を選ばず使って大丈夫です。「ウタマロクリーナー」などは、1本あればお部屋全部を掃除できるので人気です!

 その他お住まいの自治体のゴミ袋やビニール紐、水回りの掃除などにはビニール手袋やメラミンスポンジ、使い古しの歯ブラシなどもあると便利です。

さらば汚部屋!きれいを保つための対策

やっとお部屋を掃除できても、頻繁にこのような大掃除をすることは無理ですよね。

ちょっとしたコツで、毎日の掃除が少し楽になりますのでお試しください。

ホコリが溜まりにくいだけでストレス減!

毎日普通に暮らしているだけで、静電気によってホコリは溜まっていってしまいます。部屋の中でちょっと動くだけでホコリが舞うと、ストレスになってしまいますよね。

水拭きをする際に、水に少しだけ洗濯用の柔軟剤かリンスを混ぜると静電気が防止され、ホコリがつきにくくなりますよ。
水拭きした後は、乾いたクロスや雑巾で乾拭きするのを忘れずに!

ベタつきには重曹を!

キッチンの壁や床は、いつの間にか調味料や油が跳ねてベタついてきてしまいます。

口に入るものを扱うところですので、洗剤を使うのには抵抗があるという方には「重曹」がおすすめです。

重曹をぬるま湯に溶いたものをスプレーしたり、汚れに直接ふりかけて吸着させるときれいに油汚れが取れ、食品用の重曹なら口に入っても害がないためお子さんがいる家庭でも実践しやすいと思います。

困ったらプロの手を借りるのも選択肢の1つに

部屋をきれいに掃除したくてもやり方がわからなかったり、自分では手に負えない汚れがあったり、時間の余裕がないという方にはハウスクリーニングや不用品回収業者など、プロに掃除をしてもらうという方法もあります。

プロにしか扱えない特殊な溶剤や道具もありますし、プロならではのノウハウも持っているためあっという間にきれいに掃除してもらえます。

分別していない不用品もまとめて運んでくれますし、もしその中で再利用ができるものがあれば買い取ってもらえることもあります。

もちろん依頼には費用がかかりますが、自分であれこれと道具や洗剤を買って時間をかけて試すより、かえって経済的かもしれません。
ハウスクリーニングではお部屋まるごとのクリーニングだけでなく、水回りだけ、キッチンだけ、エアコンだけ、などピンポイントで依頼することもできます。

普段の軽いお掃除は自分で行っておき、年末の大掃除だけハウスクリーニングを頼み、スッキリと年を越すというのもいいですね。

継続は力なり!キレイな部屋をキープするためには

やっとの思いで部屋をきれいに掃除し、人を呼べる状態になっても生活習慣を改めなければ数週間もしないうちに元に戻ってしまいます。

少しずつ意識の改善をしていきましょう。

物の「住所」を決める

例えばハサミを使った時に、「ハサミはいつもこの引き出しのここに入れる」「必ずこのペン立てに差す」など、置き場所を決めておくと、次にハサミを使いたいときにどこに行ったか探すということになりません。

家がもので散乱してしまうのは、ものの「住所」がきまっていないためです。動線をよく考え、取り出すいところにものを配置しましょう。

One In One Out! 必要以上にものを増やさない

「ワンインワンアウト」とは、「ひとつ買ったらひとつ手放す」という考え方です。
例えば服を1着買ったら、着ていないものから1着処分するなど、部屋のものの「総量」を増やさない工夫も大切です。

こまめな掃除で汚れがたまらないようにする

掃除のコツのところで「軽い汚れ」から落とすと説明しましたが、軽い汚れを気づいたときに落としておけば、積み重なってひどい汚れにまでなってしまうことはありません。

食器を洗ったついでにシンクも拭いておいたり生ゴミをまとめることや、お風呂に入ってまだ浴場があたたかいうちにお風呂掃除をしておくと汚れも落ちやすく、きれいな状態で次に使うことができます。

できれば毎日「リセット」

部屋の汚れはまさに「チリツモ」。まぁいっかの積み重ねで、いつの間にか取り返しのつかないところまで部屋は汚れてしまいます。
毎日一日の終わりに、出したものをしまい、食器はすべて洗いシンクを空にするなど部屋を元通りに「リセット」する習慣を付けましょう。

習慣づけるには少し根気がいりますが、「やらないと気持ちが悪い」くらい当たり前の習慣にできたら、汚部屋卒業も間近です。

 きれいなお部屋で快適に過ごそう

お部屋掃除の基本の方法から、その先のきれいな状態のキープの方法までをお伝えしてまいりました。
これまでの生活習慣を変えることは少し大変かもしれませんが、一旦習慣づけてしまえばきれいな部屋を保つのは決して難しくはありません。

自分一人ですべて掃除するのが難しいという場合には、今は不用品回収やハウスクリーニングなど、プロに依頼する方法もあるので、もしものときには頼ってみるといいと思います。

 きれいなお部屋でのくつろぎの時間は、何にも代えがたい癒やしの時間です。皆さまが快適に過ごせるよう、この記事が何か参考になりましたら幸いです。

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